認定看護師とは?
看護師の資格には大きく分けて、認定看護師と専門看護師という2種類の資格があります。
認定看護師の資格は、日本看護協会に認定されている資格です。
認定看護師とは、特定の看護の分野で熟練した技術と知識を持っていると認められた看護師のことです。
認定看護師に求められるもの
医師の負担が大きい現場で医師を支える立場にいるのが看護師です。
認定看護師は、通常の看護師よりもさらに特定の分野に特化した知識や経験、実践などが求められます。
認定看護師は各分野のエキスパートとして、個人、家族、集団を支援する知識、技術、実践が必要とされています。
患者さんの身体的負担や精神的負担、経済的負担だけでなく、そのご家族のメンタルのケアまで行います。認定看護師には役割として、実践、相談、指導があります。
- 実践は、患者さんやその家族、医療従事者などに対して質の高い看護ケアを提供することを役割としています。
- 相談は、看護師や医療従事者に対して、患者の問題解決の手助けをするためのコンサルテーションを行います。
- 指導は、他の看護師や医療従事者に対して専門的な指導や知識の提供などを行います。
看護分野は21分野あり、がん化学療法看護、がん性疼痛(とうつう)看護、がん放射線療法看護、乳がん看護、救急看護、皮膚・排泄(はいせつ)ケア、集中ケア、緩和ケア、新生児集中ケア、訪問看護、感染管理、糖尿病看護、不妊症看護、透析看護、手術看護、摂食・嚥下(えんげ)障害看護、小児救急看護、認知症看護、脳卒中リハビリテーション看護、慢性呼吸器疾患看護、慢性心不全看護などがあります。
救急看護専門看護師や救急看護認定看護師などのように各分野に専門看護師、認定看護師の資格があります。
認定看護師になるには
認定看護師になるには、認定看護師の専門分野で3年以上働かなければいけません。また、認定看護師教育機関へ入学する必要があります。
認定看護師を目指すにあたって、どの看護分野を選ぶか、どの教育機関に通うかなどが重要になってきます。
教育機関に通うお金や試験を受けるお金、教育機関に通っている間の生活費などを含めると200万円近くかかると言われています。
費用の問題などが気になる方は、病院の支援制度なども確認しておくと良いかもしれません。
認定看護師の資格取得の条件として、
・日本の保健師、助産師、看護師のいずれかの免許を保持していること。
・実務研修5年以上(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)の経験があること。
・認定看護師教育課程修了(6ヶ月以上)
などがあります。
筆記試験などの認定審査を経て認定看護師認定証の交付、登録となります。
資格取得をしたら終わりという訳ではなく、5年ごとに更新も必要になる資格です。
認定看護師のメリットには、待遇が良くなったり、活躍の範囲が広がったり、昇進にプラスになったり、同じ分野の看護スキルを持つ人との接点が増える。などがあります。
デメリットには、資格取得に費用がかかるとか、多忙を強いられるなどがあります。認定看護師は必要性も高くなっているため、年々、認定者も増えています。
認定看護師になりたい方は、資格条件に3年以上の認定分野の経験が必要なため、希望する分野への配属希望を出すようにしましょう。
認定看護師になるには、時間と費用が必要で多忙になったりと大変な部分もありますが、看護師からキャリアアップすることでメリットも多いため、看護師を目指している方や現在看護師をされている方は資格取得をご検討されてみてはいかがでしょうか。
また、キャリアアップ後の転職活動については、看護師専門の転職サイトがおすすめです。
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